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[jfriends-ml 11114] Re: 「ソフトウエア開発 55 の真実と 10 のウソ」



村山@netgeneです.

> しかし、コラム調というためなのだろうが、この本に今ひとつ物足りなさを感
> じます。読み終わってなんかすっきりしないのです。現実が不適切なのは分か
> ったが、ではどう正せばよいか、についてのヒントは得られないからかなと思
> っています。「間違っている」と叫ぶだけではなかなか変わらないので・・・
うーん....

おそらくは「簡単な解決策はない」というのも「常識」の一つなんでしょう.
#"management"というのは大抵そうだと思います.
#XPでもいろいろと提案はされていますが,あれとても経営戦略から変更しない
#限りは導入さえできないし,導入したからと言って成功することが保証されて
#いるわけじゃありません.

#それにしても,やはり"management"を「管理」と訳すのは,ほとんどの場合は
#誤訳だと思う.おかげで自分の仕事は管理だと誤解している管理職のいかに
#多いことか.


それこそ
「プログラマーの能力や生産性を評価し,成果に見合った報酬を支払う」
ということも,昔から言われています.


が,管理職や経営者に評価する能力がないかぎり,これは機能しません.(T_T)
成果主義が定着せず形骸化する理由の一つがこれだと,よく言われてますよね.

マネジメント不在の日本企業って,一体いくつくらいあるんでしょう?


それでも,この本は安易な解決策(に見えるもの)に飛びつく経営者や
管理職に警鐘を鳴らすことくらいは期待できるんじゃないでしょうか?
ソフトウエア開発者にとっては常識でも,彼らにとってはそうではないと
いうのが悲しい現実です.